書籍出版を目指している人へ~私が作家になった訳

私はこれまでに、短編集へ参加したものも含めると、通算5冊の商業出版経験をさせて頂いています。
作家の仕事をしている、と言うと、
「文学部出身なの?」
「コネで?」

なんてことを聞かれることもありますが、実際の私は学歴もコネも、何も持ち合わせていないただの一般人です。

そんなノーマルな人間が、どのようにして作家の仕事を引き受けるようになったのか。その理由をお話いたします。

書籍出版のきっかけは賞金?

思えば私は、学生時代から、教科書やノートの片隅にオリジナルの小説を書いているような女子でした。本を読むことも好きで、図書館や本屋にいる時間が、天国だったことを覚えています。

ですが、「面白い!」
という本を読めば読むほど、「自分にはとても書けない」という想いが募り、“小説を書く”という行為はあくまでも趣味。まさか自分が作家になるなんて大それたことは、考えもしませんでした。

そうして時は流れ、出版業界に大きな変化が訪れます。それが「恋空」や「赤い糸」など、ドラマ化、映画化作品が続出した「ケータイ小説」のジャンルです。

書き手が無料で公開した小説の中から、人気がある作品に絞って出版したり、映画化したりできる「ケータイ小説」の世界は、出版側にとっても低コストで売れる本を発掘できるといったメリットもあり、一大ブームになります。

そうして、あちこちのケータイ小説サイトで、高額の賞金がかけられたコンテストが開かれるようになりました。そんな折、当時付き合っていた相手が、
「俺、ケータイ小説書いて100万円目指す!お前も書いてみれば?」
そうさらりと言いました。「受賞できる訳がない」と思いつつも、ついその気になってしまった私は、ケータイ小説を書いてみることにしました。

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諦めずにコツコツと書籍出版を目指すこと

気になる初めてのケータイ小説コンテストの結果ですが……当然、受賞には至りませんでした。
けれど、読者さんとコメントなどで直接やりとりができる「ケータイ小説」の世界は、ダイレクトに嬉しい評価や手ごたえを感じることができ、創作意欲が湧き上がります。

翌年のコンテストにも応募しましたが、やはり受賞はならず。しかし、惜しかった作品の一つとして、サイトに掲載して頂くことができました。今思えば駄文ですが、書いていくうちに多少は腕が上がったこともあったのでしょう。翌々年に末賞を頂き、作家としてデビューさせて頂けることになりました。

今現在、「ケータイ小説」は下火、と思われているかもしれませんが、実際は定着した、といのが正解です。中高生の間では相変わらず人気があり、次々と作品が文庫化されていますから、若い世代向けの胸キュン系や感動系のネタが書ける、という方は是非コンテストへチャレンジしてみてください。

「若くないから……」という方でも大丈夫です!授賞式で作家さん方と触れ合ったのですが、男性もいれば、30代40代の大人女性もたくさんいたので、遠慮なく参戦しちゃいましょう。

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ライターからの作家デビュー

その後の私は、短編集のお話などを頂いたりしましたが、新たに個人として書籍化につなげられるような作品を生み出すことはできませんでした。サイトのランキングで1位になった小説もあったのですが、人気があるから即出版という時代ではなくなっていきました。

この状態では、書くことを仕事にすることが難しいですから、次に私はライターとして働くことにします。元々、お題で小説を書くことが好きだったため、「求められている文章を納品する仕事は向いているのでは?
と感じていました。

ここでもお約束通り、ライター養成講座や学校などへ行ったわけではなく、知識ゼロの状態から、クラウドソーシングサイトなどを利用し、ライティングの仕事を受け始める無鉄砲な私。

はじめは内職程度の単価でしたが、書くスピードが速くなったり、執筆のコツを掴んだりするうちにパート程度、派遣社員程度、と向上していき、現在では本業として開業するまでになりました。

こうして、ライターとしては軌道には乗りましたが、小説を書いていた経験も生かしたいと思い、「小説、ブログ記事、アフィリエイトなど何でも書きます!」のような看板を掲げ活動していたところ、それがとある編集さんの目に留まります。

「〇月に出版する本に小説を書いて欲しい」
という問い合わせを頂き、今度はライターから作家としてデビューすることになったのです。

いきなりの連絡、さらに原稿料は出版されてから1か月後という話だったため、「本当に出るのかな?」とずっと不安だったのですが、無事に出版されました。

出版業界では出版されてから、出版部数に応じて原稿料が入るのが普通なのですが、この頃は前払いのライター業ばかりだったため、戸惑ってしまったのです。

さらにこの後、声をかけてくれた編集さんから、違う部署の方へ私の話をして頂いたらしく、別の書籍出版にも携わることになりました。

このように、稀かとは思いますがライターから作家になれるケースもありますので、「書くことが好き!」なら何かしら文書作成の世界に身を置いておくと、書籍作家デビューの縁が訪れるかもしれません。

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書籍出版を目指している人は経歴を増やそう

私の場合、ライターから書籍出版のお声かけへ至った経緯に、過去の受賞歴がありました。
ケータイ小説出版だけでなく、エッセイや川柳、各種web小説など、筆の赴くままに応募し、いくつかの賞を頂いていたことが、依頼の決め手となったようです。

出版が約束されていないコンテストであっても、実績につながりますので、商業出版を目指すのであれば、色々と応募してみることをオススメします。そうしているうちに、自分に向いているジャンルや、意外な才能に気付いたり、チャンスにもつながったりといったきっかけにもなるでしょう。

この記事を書いた人

この記事を書いた人:juju
依頼媒体:ココナラ